やるべきことは「淡々と」片づけよう
「少水の魚の心」これは道元の残した言葉です。水がわずかしかない水たまりにいる魚は、水が蒸発してしまえば死んでしまいます。
水は時間、魚は人のたとえです。限られた人生の時間は、水が蒸発するようにどんどん少なくなっていく。その大切な時間の中で、あなたは何をぼんやりしているのだ。のんびり構えていないで、「やることはやっておこう」と、魚のように必死で修行しなさいという意味。弟子たちに向けられた叱咤激励の言葉です。
やるべきことをやらずに先送りしてしまうと、単にやるべきことが残るだけではありません。期限ぎりぎりになって慌てる気ぜわしさと煩雑さ、やっておけばよかったという後悔が借金の利息のようにつきます。その時、するべきことをしないという楽を味わえば、心の負担という悪い後味が残ることになります。
「今日であろうと明日であろうと、1つひとつ、やるべきことを淡々と片づけていく。」
消極的な考えや怠惰な思い込みは捨てて、明るく前向きな姿勢で、凛とした勇気を持って。