「その日のうちに決着をつける」

 簡単なことだからと、おざなりにしていませんか。
 面倒だといって、手を抜いていませんか。
 急ぐことだからと、乱雑になっていませんか。
 やるべきことなのに、後回し、先延ばしが常態化していませんか。

 でも、そういう時こそ、呼吸を整え、日々の小さな積み重ねを疎かにせず、ひとつひとつ丁寧に誠実に取り組むことが肝要です。なぜ「丁寧」「誠実」なのか。それは、丁寧、誠実に向き合うことは、「心を込める」、つまり、目の前にある課題に集中することにつながるからです。

 苦手なこと、面倒なこと、期日までに余裕があることなどは、ついつい後回しにしたくなります。でも、やらなくてはいけないことがあれば、それを決して明日とは考えない。可能な限り、今日やるべきことは、その日のうちに決着をつける。このことを心がけるべきです。明日やろう、いずれやろう、そう思っているうちに、どんどん時間が過ぎ、山積した課題の中でうずまり慌てることになります。君の心の中に、いい加減で、怠惰で優柔不断なもう一人の自分が居続けるなら、これから歩む人生のあらゆる場面で、そいつは、何度となく君の足をひっぱろうとします。

 もし、君の机の上に、今やるべきことがあり、そこに積んで置いてある課題があるのなら,さっさと片づけようとする行動力と精神性を自分の中に育てていきましょう。人の歩みを止めることなく、大きく成長させる原動力は、ためらうことなく直ちに実行に移すそのバイタリティです。